英語版Wikipedia「分析哲学」項目の翻訳
英語版Wikipediaの「分析哲学」の項目のリード文を翻訳してみた*1。そのうち、気が向けば続きも翻訳してみたいけど、僕の英語力では…
【翻訳】
分析哲学とは、分析を用いる哲学の一領域、伝統である。西洋、特にアングロサクソン圏で広まっている。20世紀の変わり目ごろに、イギリス、アメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、スカンジナビアの現代哲学の中で起こり、現代まで続いている。しかしながら、大陸哲学と分析哲学を分ける明確な区別は存在しない。
分析哲学の歴史的な発展の中で中心的な役割を果たしたのは、ゴットロープ・フレーゲ、バートランド・ラッセル、G・E・ムーア、ルートヴィヒ・ヴィトゲンシュタインである。分析哲学の歴史において、他の重要人物は、論理実証主義者(特にルドルフ・カルナップ)、W.V.O.クワイン、ソール・クリプキ、カール・ポパーである。
分析哲学は、言語を重視すること(言語論的転回として知られる)、そして、主張の厳密さ、明晰さのために記号論理学や数学、そしてそれらに比べれば程度は劣るが自然科学を利用することが特徴である。また、「より大きな問題へと至る小さな問題に哲学的思考を集中させる試み」として、ものごとをバラバラに分解する。
分析哲学はしばしば、実存主義、現象学、ヘーゲル主義といった大陸哲学が顕著だが、他の哲学的伝統と比較され理解される。歴史への無関心性が批判されてきた。
【語彙】
analytical philosophy takes things piecemeal. をどう訳したらいいのかが難しかった。"piecemeal"をオックスフォード英英辞典で引くと「done or happening gradually at different times and often in different ways, rather than carefully planned at the beginning」とあって、そのあとの引用符の文脈も考慮して、なんとなく「ばらばらに、少しずつ」ぐらいの感じかなぁとは分かったけど、問題はその場合の"take"訳し方。「ものごとをばらばらに理解する」?なんじゃそら。「ものごとをばらばらに取り上げる」うーん。。。
とりあえず英和辞典を眺めてると「分解する」という意味があることを発見!take the radio to pieces でラジオをバラバラに分解する!!これやん!!分析の意味とも合う!
take も深いですなぁ。
*1:Analytic philosophy - Wikipedia 2022/03/13閲覧